日本では「妻が家計を管理」するという世帯が多いですよね。
ある調査によると日本では7割のご家庭で妻に資産管理を任せているという統計が出ています。
しかし、アメリカでは妻が家計を管理するという夫婦は殆どおらず世界的に見て稀であるということがわかっています。
では世界の国々ではどのように家計管理をしているのか気になりますよね!
こんな方におすすめ
『今の家計管理の方法に満足していない』
『世界の家計管理の方法が知りたい・・』
『国際結婚を控えているが他の夫婦がどうしているか知りたい・・』
『パートナーとお金のことで揉めたくない』
『資産運用をしたいけど何から始めていいかわからない』
この記事は、そのような疑問がある方に是非読んでいただきたい内容となっています。 早速始めましょう!
目次
はじめに
筆者はアメリカ在住10年以上で現在国際結婚をしてカリフォルニア州のサンフランシスコに住んでいます。
実は私自身、国際結婚をする上で最も疑問が大きかった問題の一つがこのお金のことです。
共働きで当初は子供はいませんでしたが、今後の生活や子供の教育費、老後の事など家計管理をどうしていくのか随分不安に感じていました。
特にお金の問題は家庭によってもマチマチですし、気軽に周囲に質問することも失礼に当たるので、中々他のご家庭がどのように家計管理をしているのかわかりづらいですよね・・・
しかし夫婦間のお金の問題はとっても重要・・それが原因で離婚に至る方も多いので、先延ばしにぜずしっかりとお互いが納得する方法で管理する必要があることに気づきました。
今回の記事では世界の夫婦間のお金の管理方法とお金で悩まず円満な夫婦関係を保つ秘訣について分かりやすく解説していきますので、日本にお住まいの方も海外在住の方も是非最後までご覧くださいね。(夫婦でなくてもパートナーまたはカップル間のお金の管理についてです♪)
ではまず実際にどのような家計管理の方法があるのか確認してみましょう。
夫婦のお金の管理方法5選
・得意な方が管理する
夫婦どちらか(日本の場合は妻の場合が多い)お金の管理が得意な方が全財産を管理し、パートナーにお金を渡す(又はお小遣い制)という方法です。
お金の管理はきちんと行うと結構な労力と時間を必要とするので、その点も考慮しなければなりませんし、任せっきりになると「思ったように貯蓄が出来ていない」という場合があるので要注意です。
・夫婦共に毎月定額を共同の口座に入金
これは共働き家計の場合に多く取り入れられる方法ですが、お互いの給与を毎月(または毎週、2週毎)共同口座に入金し、そこから生活費を支払う方法です。
お互いが同額を共同口座に入金する場合もありますし、収入によって比率を変える場合もあります。
・全ての収入を共同口座で管理し、毎月一定の額を引き出す
こちらは夫婦お互いの収入を全て共同口座に入金し、毎月お互い一定の額を個人で使えるお金として分けていく方法です。
夫婦でも自身のプライベートを重視したい方にも向いていますが、収入額に差がある場合などは話し合いが必要になる場合もあります。
・100%割り勘
これは銀行口座は別々で、生活費などを完全に半分づつで折半する方法で、日本では珍しいと感じられる方も多いかも知れません。
中にはお互いの収入や貯金額、お金の使い道まで一切共有しないというご夫婦もいらっしゃいます。
・どちらかの収入のみから生活費を出す
この方法は夫婦どちらかの収入から家賃などの固定費や食費を捻出し、パートナーの収入は完全に貯金や資産運用などに回すという方法です。
アメリカの場合は離婚する場合はどちらか片方の名義人の口座であっても、預金額はその名義人のものというわけではない場合が一般的です。
お金の管理方法はそれぞれの家庭で違って当たり前♪
上記で取り上げた方法が主ですが、お金の管理方法は家庭によって全く異なりますので、上記の方法を複数取り入れるなどこれ以外にも様々な方法が存在しています。合う方法が見つかるまで、何種類か試してみても良いですね。
どんな管理方法でも以下のようなポイントを押さえる事で、お金で揉めない夫婦円満な関係を築ける確率がアップするでしょう♪
円満な夫婦関係を保つ為の秘訣
・早い段階で話し合う
今後どのように家計管理をしていきたいか、可能な限り結婚前に話し合っておくことで、後々の問題を回避する事が出来るでしょう。結婚生活とお金の問題は切っても切れない関係なので、お互いの意見が違うと大問題になってきます。
現在の貯蓄額や借金(車や家のローン、奨学金なども含む)の有無など、話しづらいこともきちんと話し合うことでトラブルを防ぐ事ができますね。
婚前契約書(Prenup:プレナップ)を作成する事でも離婚の際自身の資産が守れたり、パートナーの経済状況を把握するきっかけになるでしょう。
・お互いの価値観を理解する
「収入が高いまたは安定しているから」という理由で結婚しても、浪費家だったりギャンブルに全財産を使ってしまい全く貯金ができないという方もいます。
日々の生活や子供の教育、旅行の頻度などパートナーがどのような価値観を持っているのか話し合っておく事が大切ですね。
また資産運用についても、貯金と投資のバランスはどうしたいかなどお互いの考え方を共有すると後々スムーズです。
・ゴールの共有をする
パートナーが将来どのようなゴールを持っているかによってもお金の使い方が変わってきますね。
例えばマイホームが欲しい方ならそれに向けて貯金をすることも必要になるでしょうし、株式投資などをして資金運用したい方ならそちらに資金が必要です。
老後の過ごし方やリタイヤメント後に必要な資金額なども個人によって変わってきますし、最終的にどの国や地域に住みたいか、どのような暮らしかしたいかによって今の生活や日々のお金の使い方が変わってきますね。
・両者にとってフェアな関係を心がける
もちろん夫婦でも収入や家事の割合など全く同じにすることは難しいですから、家計管理もどちらかの都合の良いものになってしまう場合も少なくありません。
特に国際結婚などパートナーが海外の方の場合は、不満があれば口に出さなければ伝わりませんよ。
ですから自分たちにとって最善とされる、お互いが納得できる方法が導き出せるまできちんと話し合いましょう。
世界の家計管理の特徴
日本
日本では妻がお財布の紐を握るというイメージが強いですが、実際のところはどうなのでしょうか?
出典【保険相談Niaeru】
ある調査によると妻が家計を管理するというご家庭が約7割以上だという結果であったそうです(全額渡す49.6%、一部を渡す18.9%)。その次に多いのは「夫が家計を管理する」だそうで、二人で管理するという夫婦は少数派なようです。
お互いが満足していれば問題ありませんが、どの家庭も妻がお金の管理が得意なわけではありませんし、お小遣い制やその金額に不満を持つ方もいらっしゃるかもしれませんね。
アメリカの友人などにこの話をすると殆どの方に「信じられない」と言われます。(笑)しかしこの方法でお互い満足しているというご夫婦も多いので、お互いが納得していれば問題ありませんね。
夫でも妻でも資産を管理する方は家計全体のお金を預かる訳ですから、節約や貯金だけでなく投資などの資産運用についても勉強しておくことが大切ですね。
アメリカ
アメリカでは私自身も私の周りでも、Joint Account(ジョイント・アカウント)という共同口座を作ってそこに定額または収入の全額を入金し、2人で管理する方法が多いようです。
ですから先ほど紹介した「毎月定額を共同の口座に入金」又は「夫婦共に毎月定額を共同の口座に入金」が採用される場合が多いのですが、アメリカでは夫婦の家計管理は【私の】【あなたの】【二人の】口座というように3種類以上の別々の口座でお金を管理することを進めている専門家が多い傾向にあると思います。
カード社会なので日本のように現金でお小遣い制だということは稀ですし、カードを利用することでお金出し入れが全てオンライン上で確認できる為管理が楽なのが特徴です。
ヨーロッパ
ヨーロッパの国々でもアメリカと同じように共同口座を作る場合も多いですが、(国によりますが)アメリカよりも更に別々の口座で資産管理をしている夫婦も多いように見られます。
特に男女の格差が少なく夫婦共働きの場合が殆どなので、両者が経済的に自立していることも関係しているかもしれませんんね。
別々の口座でお金を管理することで、お互いのプライバシーが守られるというメリットや、パートナーの収入や出費が分かりづらいというデメリットもあるようです。
正解はないですが、個人的には二人で話し合って一緒に資産運用する方法が効率的なように感じます。
まとめ
いかがでしたか?
今回は世界の夫婦間のお金の管理方法とお金で悩まず円満な夫婦関係を保つ秘訣、海外での夫婦間のお金の管理事情についてリサーチした結果をお伝えしました。
ここに挙げた方法が全てではありませんが、どんな方法を取り入れるにしろ、結局はお互いが満足できる方法であることが最も重要なポイントになりますね。
どちらかが我慢するのではなく、お互いが納得する家計管理の方法を見つけて、幸せな夫婦生活を築いてくださいね♪
過去の記事では家計管理をする上で貯金がリスクになるという怖い真実についても書いていますので、まだ資産運用を初めていない方は是非合わせてご覧くださいね。
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今回も、最後までお読みいただいてありがとうございました。
参考【CNBC】Separate bank accounts will not protect your money in a divorce 【MERATAS】7 Ways to Manage Finances as a Couple |【保険相談Niaeru】財布のひもはどちらが握る?みんなの家計管理の実態を調査
※この記事はあくまでも筆者の主観によるもので、全ての夫婦がこれに当てはまるわけではありません。
※男女問わずパートナまたはカップルのお金の管理方法ですが、今回は日本語で一番浸透している夫婦という単語で表現させていただきました、適切ではないかもしれませんがご了承ください。
※正確な数字が知りたい方や資産運用の方法は専門家にご相談ください。
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