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遺伝子検査とは?【メリットとデメリット】プライバシー問題と注意点

2021年6月14日

 

あなたは52%イギリス人です!
え??!!!!

 

はじめに

 

あなたは近年話題の、遺伝子検査を受けたことがありますか?

 

中には「ある」という方もいらっしゃるかもしれませんが「聞いたことはあるけど受けていない」という方も多いのではないでしょうか。

 

出典【Genetic Digest】3 Essential Tips You Must Know Before Buying a DNA Test

 

この表からも分かるように、遺伝子検査の市場は右肩上がりで2021年に5年連続で2倍になると予測されています。

しかしあなたは遺伝子検査とは何か、また検査を受けるに当たってのメリットやデメリットについて考えたことがありますか?

 

筆者はアメリカに住んでおり、自身も遺伝子検査を受けているので、その経験も踏まえてお話ししたいと思います。

 

この記事はこんな方にオススメ

「遺伝子検査とは何か知りたい・・」
「受けることで何が分かるのか知りたい。」
「メリット、デメリットを知って受けるか判断したい・・」
「日本やアメリカの遺伝子検査の会社を知りたい!」

 

ちなみに私は一度だけ医師から「遺伝子検査を受けてください」と言われたことがありました。どんな時に医師から検査を勧められるのか、その状況や理由もお伝えしたいと思います。

 

今回の記事では、遺伝子検査とは?受けるメリットデメリット遺伝子検査の真実注意点オススメの検査キッドついて詳しく解説していきますので、ぜひ最後までご覧くださいね。

 

 

遺伝子検査とは?

 

 

まず、遺伝子検査という言葉を聞いたことがありますか?

DNA検査や遺伝子診断とも呼ばれる検査のことですが、実際に遺伝子検査では何を調べられるのでしょうか?

 

遺伝子診断とは、遺伝子を検査することで、本人の病気やその発症リスク、薬の効き具合を診断したり、胎児を含めた親子鑑定(遺伝的な母親・父親または、多くの人々の間の祖先関係)を行ったりすることです。

出典【Wikipedia】遺伝子診断

一般的に遺伝子検査と聞くと、とても大掛かりだったり病気や親子鑑定を調べたい方だけが利用すると思われがちですが、実は世界でも既に多くの一般人の方が健康の問題などがなくとも遺伝子検査を受けています。

 

今回お話するテーマの遺伝子診断は、病院などに行かずともオンラインで検査キッドを購入し小さなボトルに唾液を入れて送り返すだけで数週間で結果が送られてきます。

 

企業や受けるプランによっても異なりますが、主に遺伝子検査で分かることは以下の情報です。

 

遺伝子検査で分かること

  • 病気のかかりやすさ ・・・ ガンや生活習慣病、アルツハイマーなどの発症リスク
  • 体質や特徴 ・・・ 眠りが深い、ハゲやすい、味を感じやすいなど体質について
  • 祖先のルーツ ・・・ 自分の祖先がどこからきているのか、何人であるかなど

 

個人的に遺伝子検査は病気の発症率や親子鑑定を知るためのツールというイメージでしたが、体毛の濃さや汗のかきやすさなど体質まで分かるのは面白いなと思いました。

 

更に遺伝子で祖先のルーツが辿れる際に「世界に血の繋がった人が何人いるのか」など任意で知ることのできるサービスがついているものもあります。

 

メリット

 

 

病気の予防ができる

 

何と言っても遺伝子検査を受ける最大のメリットは、自分のかかりやすい病気を予測して今から生活習慣を変えられるという点でしょう。

 

私自身も親類の病歴などから「多分この病気にかかりやすいだろうな・・・」と感じていたのですが、実際に今現在自分は健康なのでどこまで気をつけるべきなのか定められずにいました。

 

しかし遺伝子検査の結果としても自分の病気の発症率を数値化されたものを見て、運動や食事をはじめとする全ての日常生活を気をつけようと再確認出来ました。

 

中には遺伝子の影響を強く受ける疾患もありますので、結果次第では定期的に健康診断を受けることで病気を早期発見したり、今から予防することができれば命を救える場合もありますよね。

 

予防という点でお話すると、2013年には女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが遺伝子検査の結果で乳ガンや卵巣ガンの発症率が明らか高いことが分かり、当時異常の無い乳房を切除したことも話題になりました。

参考【The New York Times】Jolie’s Disclosure of Preventive Mastectomy Highlights Dilemma

知らなかった真実を知ることができる

 

次のメリットは自分のルーツや体質の特徴など自分が今まで知らなかったことを知ることができるという点ですよね。

 

体質や特徴などは実際のあなたに全て当てはまる訳ではないのですが「遺伝子的にはそうなんだ」という観点で自分の知らなかった自身の特徴などを知る場合が多いと思います。

 

私の結果ですが、体や体質の特徴では(見える部分以外は自分の感覚になってしまうのですが)項目の34個中31個合てはまっていました!

「この体質などは遺伝的なものだったのか〜」と妙に納得する点もありましたし、逆に「100%当てはまるわけではないのだな」とも感じました。

 

それから友人の中には養子で育った為に「自分のルーツが知りたい」と検査を受けた方もいましたし、遺伝子から自分が会ったことのない親類を探すことも出来るので、会いたい人がいる場合にも多いに手掛かりになる可能性ががありますね。

 

日常会話の話題になる

 

近年日本でもアメリカでも友人や職場などで遺伝子検査についてよく話題に上がります。

特に日本ではまだ遺伝子検査を受けた人口もそこまで多くないので、受けようか悩んでいる方は興味があるでしょうし、受けた方同士で驚いた点などについて話すことも多くなるでしょう。

プライベートな病気について公表する必要はありませんが、自身のルーツや体質についてなどは一つの話題として興味深い情報が沢山得られます。

 

しかしこちらは検査を受けるメリットというよりは、検査を受ける受けないに関わらず遺伝子検査に関する情報を最低限の知識として知っておくことで友人や仕事場などでも会話に参加できたり、意見を言い合うことができると思います。

 

遺伝子検査をはじめとするバイオテクノロジー(生命工学)の業界は急成長している分野ですから、今後更に一般的に日常話題で議論される可能性も高いでしょう。

 

デメリット

 

 

コストが掛かる

 

医師から指示されて受ける遺伝子検査ではなく個人で自主的に行う遺伝子検査の場合は保険で負担はされません。

 

ですから企業やプランにもよりますが数万円程度(1〜3万円ほど)のコストが掛かってしまうことを覚えておきましょう。

 

私がアメリカで受けた23 and meという検査は、病気の発症リスク、体質、先祖が分かるもので$199(日本円で2万ちょっと)くらいでした。

セット購入やイベント時にはよく割引がありますので、祝日前は価格変更がないかチェックしておくと最安値で購入できるかもしれません。

 

結果次第で精神的な負担になる可能性がある

 

病気の発症リスクが低いと安堵することもあるでしょうが、その逆で思わぬ病気のリスクが発見されたり、心配していた病気のリスク明らかになってしまうかもしれません。

その場合、出た結果が精神的に負担になってしまうことで、ネガティブな影響を受けてしまう可能性があります。

 

更には祖先や親類を知る機能がついていることで「初めて自分が養子であることを知った」「知らない兄弟がいることを知った」など思わぬ結果を知る可能性も否めません。

 

検査を受ける前にはそのような万が一の事態も考えられることについて、理解しておく必要がありそうです。

 

プライバシーの問題

 

正直私が一番怖いと感じた点は、プライバシーについてです。

遺伝子の情報というのは、電話番号や住所、クレジットカードの履歴などと比べても最もプライベートな個人情報だと言っても過言ではないですよね。

 

もちろん遺伝子検査の企業はその点についてもプライバシー保護を約束していますが、今後どのような問題が起こるのかは分かり得ないという所が現状だと思います。

 

企業によっては「遺伝子情報を匿名で新薬の開発に使用しても良いか」という項目があったり、プライバシーについて消費者側の要求により対応してはくれますが、意図的に検査結果を販売するようなことがなかったにしろ何らかの問題が起こり個人情報が漏えいしてしまう可能性は0%ではありませんよね。

 

今後この遺伝子検査の結果を生命保険の支払額を決めることに適用するという声もあるので、その際に保険額に影響したり、差別に繋がることも否めません。

心配な方は、企業によっては個人で受ける検査の場合は仮名を利用することも可能なので検討してみても良いでしょう。(私は万が一の為に仮名で検査を受けました)

 

日本、アメリカで人気の遺伝子検査キッド紹介 

 

 

自宅で行える遺伝子検査キッドを販売している会社は数十社以上存在していますが、個人情報の問題からしても個人的にはある程度信用できる大手の会社を選ぶ方が良いと思われます。

 

今回は、日本とアメリカで一番オススメのキッドを紹介しますね。

 

今から紹介するタイプは病気のリスクなども分かるタイプですが、同企業で体質やルーツだけが分かるタイプのキッドも販売していますので気になる方は調べてみてくださいね。

 

日本から

 

マイコードは私の家族も受けていますが、結果やレポートが分かりやすいですが価格が少し高めです。

その点ジェネライフはマイコードの半額程度ですが、アンケートで300個以上の質問に答えなければ結果が見られないという欠点があるそうです。

 

アメリカから

 

アメリカにお住いの方は私自身も受けたことのある23andMeをオススメします。

 

検査結果が2週間程度で早いのと、レポートがシンプルで見やすく分かりやすいのでとても満足しました。

私は病気の発症リスクや祖先など全ての検査結果が出るタイプ遺伝子検査を受けましたが、結果は基本的には一生変わりませんのでこのタイプを受けて良かったと思っています。

 

遺伝子検査の真実

 

 

ここまでお読みいただいた方の中には既にお気付きの方もいらっしゃるかもしれませんが、遺伝子検査をしている会社はボランティアで個人に情報公開を行っているわけではありません。

私たちがキッドを購入する際に支払う金額はもちろんですが、企業が遺伝子情報を得るということは私たちの個人情報を得ることと同じです。

 

例えば、グーグルはGメールのアカウントや検索エンジンを無料で私たちに提供してくれる代わりに、私たちの個人情報や検索情報などの個人情報を得ています。

それと同じで遺伝子検査が安く行える一方、企業に遺伝子の情報を提供しているという点にも注目する必要があります。

 

プライバシーと利便性の間にはトレードオフのような関係があり、自身の情報を提供する代わりに、便利な機能が使えたり知りたい情報を得ることができたりする場合も多いのです。(※個人情報の保護は法律で定められています。)

 

医師から遺伝子検査を勧められた状況

 

 

私が医師から遺伝子検査を勧められた時は、第二子を妊娠したときでした。

 

私は過去に個人的に受けたレポートを提出しましたので追加で受けることはありませんでしたが、通っている産婦人科では妊娠した方全員にこの(母体の)遺伝子検査を推奨しているそうです。

(※検査を受けるかどうかは任意です。ちなみに母親と父親両方の検査を推奨しているそうです。)

 

いくつかの遺伝性疾患はその遺伝子がどちらかの親または両親にある場合、その疾患が子供に受け継がれる可能性が高くなるからだそうです。

私の通っている産婦人科で勧められたのは妊娠してからでしたが、アメリカでは妊娠を希望する方はその時点で妊娠していなくてもこの検査を受けることを勧める医師も多いそうです。

 

まとめ

 

 

いかがでしたか?

遺伝子検査で分かることは多岐に渡りますので、あなたが検査を受けるメリットが大きいかデメリットが大きいか天秤にかけてどうするか検討してみてくださいね。

そして、妊娠や子供を検討した時に受ける場合は、結果を知る上でどうしいくのかパートナーとも話し合って受けることをオススメします。

(私たち夫婦も検査を受ける時は、何度も話し合って様々な覚悟をしてから望みました。)

 

そして、遺伝子検査の結果は「そのような傾向がある」ということが分かるというだけで100%正確ではないということも頭に入れておいた方が良いですよね。

 

特に殆どの生活習慣病は遺伝子による要因よりも後天的な環境や生活習慣による発症の割合が大きいので心配しすぎも良くないかもしれませんね。

 

もし今検査を受けるか悩んでおられる方がいれば、この記事が役に立てば嬉しいです。

あなたの遺伝子検査に関するご意見があれば、ぜひコメント欄で共有してくださいね。

 

今回も、最後までお読みいただいてありがとうございました。

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