こんにちは。
今回は世界から見た日本の悪いところをランキング形式でお伝えしていきたいと思います。
目次
はじめに
念の為前もってお伝えしておくと、私は10年以上アメリカに住んでいますが日本国籍を持っており、日本人や日本の文化のことが大好きです。
しかし日本を離れて、他の国の文化や様々な出会いを経て日本という国や国民性に対していくつかの疑問も湧いてきました。
前回は日本の良さ、世界に誇れる素晴らしさランキングをご紹介しましたが、日本にも悪いところというか弱点のようなポイントはあります。
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今回は私自身が感じること、同じく海外在住日本人の意見、また日本を訪れた外国人に言われたことなど「日本のここが変われば人々がもっと生きやすくなったり、より良い社会に変わるのではないかな?」と思う点をご紹介しますね。
是非最後までご覧になって、あなたの個人的な意見をお聞かせくださいね。
日本の悪いところトップ10
10. ニュースの偏り
アメリカで日本のニュースを見たり、日本に帰国した際に感じるのが日本のニュースや報道の偏りです。
正直日本のニュースはエンタメの割合がかなり高く、無駄に芸能人の不倫やスキャンダルの噂が多すぎます。
国内や世界で起こっている暴動や政治、環境問題など日本国民に知ってもらいたいもっと大事なことを伝える必要があるのではないかと感じます。
ニュース番組もあるのですが、逆にニュースはかしこまりすぎていてもっと若者向けに人気のある俳優やモデルなどをキャスティングしたり分かりやすい言葉で伝えることで、世界や世の中のことに目を向けるきっかけになるのはないでしょうか。
因みに海外在住者も、VPNを繋ぐと世界中どこからでも日本のニュースがドラマが見られるようになりますので、日本のテレビ番組が恋しい方は是非試してみてくださいね!
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9. 働き方
こちらは近年良く取り上げられる話題ですが、日本企業や日本人の働き方は世界的にかなり珍しいです。
日本では昔から「仕事があるから生活が成り立つ」という考えが一般的ですが、世界的には「仕事は生活(Life)の一部」だという考えの国が多いです。
ですからそれに伴って、第一に「働きすぎ」という点が挙げられます。
サービス残業や付き合いのゴルフや飲み会など、海外では基本的にありません。
海外では仕事とプライベートがきちんと線引きされているので、残業で一日8時間以上勤務する際にはきちんと1.5倍の給与が支払われますし、払わない会社はすぐに訴えられます。
例えばアメリカでも職場の人と食事に行くこともありますし、社外でのコミュニケーションを取ることが悪い訳ではありませんが、参加者は参加するかどうかを自分の判断で決められますし、どちらを選ぼうが責められることもありません。
日本では無言の圧力が掛かっていたりするので、社員や下の立場の人間は従うしかない風潮がありますよね・・
聞いたことがある方も多いと思いますが、働きすぎで亡くなる過労死という言葉は日本にしかないので海外ではKaroushiと表されるって・・・とても悲しいですよね。
8. コミュケーション&スキンシップ
これは文化の問題かと思いますが、日本人はアイコンタクトやスキンシップなど他人とのコミュニケーションを取る際に距離をとってしまいがちです。
まず知らない人に挨拶をする習慣がないので(特に都会では)すれ違う人や近くにいる人の目を見ないことが多いですよね。
一緒にエレベーターで乗り合わせたり少し同じ空間を共有した際にお互い気持ちよく過ごせる為に、微笑んでアイコンタクトをとってみたり、気軽に声を掛けることが一般的になると更に社会や円滑な人間関係にも良いのではないかなと思います。
普段からそのような爽やかな声かけやコミュニケーションがないからこそたまに声を掛けると「下心ある声かけ」に感じてしまう気がします・・
そして私が一番取り入れて欲しいと思う習慣はハグをすることです。
しかし、私たち日本人にはハグの文化がないので少し違和感がありますよね。
分かります・・・私自身最初にアメリカに留学をして数ヶ月、もしくは数年間は周りの留学生やアメリカ人が別れ際などにハグをしているのを見て、タイミングが分からずドギマギしてしまったことが何度もあります。
でもハグの重要性を理解している今では、親しい友人や大好きな家族にハグをしないと気持ち悪い感覚に襲われてしまうようになりました。
ハグは単なるスキンシップではなく、ハグををすることで「幸せホルモン(オキシトシン)」を分泌させ、精神的にもリラックスしたり幸せを感じることができる素晴らしい作用があります。
余談ですが、「両親と最後に自分の両親とハグをしたのはいつだろう・・・」と考えたら、いつだったのか思い出せず少し悲しい気持ちになりました。
それでその次に両親に会った時にハグをしようとしましたが、彼らは慣れなかったようで少し引かれてしまったので、まずは握手から初めてみました(笑)
私は日本人もお互いの温もりと安心感を感じられるハグを習慣化することで、より良い人間関係と個人の心の安定を手に入れることができるのではないかと思います。
まずは家族や恋人、親しい友人からもっと日常的にハグや握手などスキンシップをとる習慣を取り入れてみてはいかがでしょうか?
7. 環境に対しての関心
近年アメリカを初めとする先進国の環境に対しての取り組みは益々加速しています。
環境保護の為に環境汚染をする企業には高い税金支払い義務を課せたり、凄いスピードでサステナビリティ(持続可能性)に重きを置いた企業が生まれ、そうでない企業が消えていく傾向にあります。
更に企業だけでなく、若者を初めとする個人の環境に対する意識がかなり高いです。
まず第一に学校や企業で環境に対しての講習や授業が多いので、人々の関心が高く、自主的に行動している人が多いです。
日本でも小中学生くらいの時に環境について学ぶ授業が数時間あった記憶がありますが、その後の高等教育や社会に出てからなかなか学ぶ機会がありませんね。
今目の前にある世界だけを見るのではなく、この先私たちの子供や孫の世代やもっと先の未来の為に、もっと環境について知る姿勢があれば良いですよね。
まず「環境汚染は何から起こっているか」「大量廃棄を減らす為に何ができるのか」「ビーガンやベジタリアンになる方が多いのはどうしてか」など、世界で環境保護の為に行われている行動や自分に何ができるのか真剣に考える機会が増えることを願います。
サステナビリティについての記事も書いていますので、是非合わせてご覧くださいね。
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6. 法律が変わらない
日本の切実に変わって欲しいなと思う点は、時代が変わっても政治や法律がそれに伴って変わらないところです。
先ほどニュースの偏りについてもお伝えしましたが、それは日本国民の政治や法律に関しての関心が低いことも影響していると思います。
その点については若年者の投票率の低さからも表れており、「自分が投票しても意味がない」「政治は変わらない」というようなイメージも大きいのではないでしょうか。
更に日本では昭和や戦後から変わっていない法律も多く、時代遅れのまま現代に存在する法律が多いように感じます。
例えば私が最も疑問に思う法律の一つに、同性結婚が認められていないということが挙げられます。
これだけ人々の平等性や多様性が重要視される世の中で、日本ではまだ同性間の結婚が認められていません。
2001年以降ヨーロッパやアメリカ(法律は州による)を初めとする先進国でも次々と同性間での結婚が認められる中、日本の法律改正は遅れていると感じます。
更に大麻(マリファナ)に関しても世界では合法地域が増え続ける中、日本では大麻も含めたドラッグを全て「ダメ、ゼッタイ」とまとめてしまっているので一般人が麻薬の種類を詳しく知る機会もありません。
私は大麻を推奨しているわけではありませんが、国によってはお酒と同じような感覚で扱われているものを覚醒剤やヘロインなど他の危険薬物と一緒にまとめてしまっているのには疑問を感じます。
法律改正や合法化するかは別としても、もっと国民一人一人が世界で討議されている問題や真実について話し合う場があれば良いなと感じます。
そして国民全体が政治や法律に興味を持ち、新しいより良い時代を開拓して欲しいです。
5. 他者への思いやり
まず他者への思いやりと言ってしまうと、日本人が思いやりがないように聞こえてしまいますが、決してそうではありません。
私が伝えたいのは、見ず知らずの他人への思いやりを実際に行動に移すかという点です。
日本人は少しシャイなところがあり「他人の私が親切にしても良いのかな?」「拒否されないかな?」と考えてしまう方が多いように感じるのです。
例えば数年前に出張で日本に帰国した際に、大きなラゲージバックを2つと手持ちバックを持って空港からホテルへ向かう際に、駅にはエレベーターもエスカレーターもなく長い階段を一人で上がることになってしまいました。
泣きそうになりながら一人でラゲージバックをひきずっていた時に、「海外だったらいつも誰かが助けてくれていたな」と感じてしまいました。
もちろん最初から誰かに助けてもらうことを期待して行動するのは良くないとは思いますが、沢山の人が行き交う駅の階段で誰一人助けてくれず見て見ないふりをする態度は辛かったです。
またアメリカではベビーカーでバスに乗る際は毎回見知らぬ方達が乗せるのを手伝ってくれたり、バスの中で赤ちゃんが泣いてしまったらあやしてくれたりします。
ですから日本の友人に、「マタニティーマークをつけていると嫌がらせをされる」や「日本では公共機関ではベビーカーを畳まないと注意されるよ」と教えられた時は相当ショックを受けましたね。
中には嫌がらせをしたり他人を思いやらない人もいるのかもしれませんが、本当は助けたいと思っている方も多いのではないかと思います。
日本人は他人を思いやれる優しい心の持ち主が多いのですから、恥ずかしがらずに積極的に他人を助けたり、声をかけられるような社会になれば良いなと感じました。
4. 男女の格差
世界中で長い間に亘って男尊女卑の歴史が続いていたことは事実です。
しかしヨーロッパやアメリカなどの先進国ではいち早くその格差平等を訴える声が取り上げられ、未だ完全ではありませんが社会や家族間などあらゆる点で男女平等が実現しつつあります。
しかし日本では未だに明らかに企業での幹部に男性が多いことはもちろん、昇格や給与面でも男女の格差が大きいと感じます。
そして最近はかなり改善しているとはいえ、未だに家事や育児は女性の仕事だと考えられている場合も多く、男性が帰宅後や休みの日も家事や育児を任せっきりだという家庭も多いですよね。
更に政府や企業の産休システムも、スウェーデンなどの北欧の国やベンチャー企業から学ぶべき点があると思います。
まずスウェーデンでは子供が生まれると両親どちらかが480日の育休を取得できることが法律で決まっており、政府から通常の80%の給与が支払われます。
もちろん男性が育休を取得することができますから、男性の育児や家事をすることにも繋がりますね。
更にGoogleなど急成長している企業は、男性の育休取得にも力を入れており、子供が生まれると男女問わず有給の3〜4ヶ月の育休期間を与えられます。
確かに子供を産むのは女性かもしれませんが、同じ親として二人で子育てをすることが当然だと思いますし、共働きの場合は家事は平等に分担するべきではないでしょうか。
3. 個性が認められない
私が日本の風習で最も変えたいと思う点の一つが「皆と同じが良い」「人と違うことを認めない」とされる風潮です。
これはまず第一に義務教育の段階で発生している問題だと思うのですが、まず学校は「皆同じ」であることを校則で定め、それに従わせようとする傾向にありますよね。
例えば私が高校時代に生徒指導の先生が生まれつき髪の毛の色が明るい生徒を呼び出し、黒染めするように指導していたことがありました。
髪の毛を染めてはいけないという校則は100歩譲って理解できるとして、生まれつき髪の毛の色が明るい生徒を皆と同じように黒髪に染めさせることは理解出来ませんよね。
またある高校では制服のスカートの長さ、指定の靴下、下着の色まで指定され全員全く同じ制服の着方を校則とする学校もあるそうです。
このような外見の統一だけなく、授業や学習の評価においても同じことが言えます。
日本の多くの学校では生徒全員の苦手分野の成績を改善することに焦点を当て、積極的にクラス全体の平均点を上げる取り組みが行われていますね。
その結果多数の生徒が同じような成績で同じような考えを持つ、個性がない無難な大人になってしまうのではないでしょうか。
外見や学力を統一すること以上に、もっと一人一人の個性を生かし、個々の得意な分野や才能を伸ばす教育が一般的になると良いですね。
そして、世界情勢や新しい働き方、投資の必要性など、もっと生きていくために必要になってくるスキルを教えることに重きを置くことはできれば良いなと感じます・・
更に人種やLGBTQなど性的マイノリティーについてなど、もっと積極的に討議したり、お互いが多様性を尊重する文化が浸透すれば良いですよね。
2. 日本語しか話せない
日本は島国なので極端に日本人の割合が多く、日本語以外を学ぶことが難しい環境にあると思います。
そして日本語しか話せなくても生きていける環境が揃っているので、他の言語を学ぼうとする人が少ないですよね。
周りに一人でも二人でも自分の第一言語以外を話す人がいれば、英語や他の言語が身近になりますよね。
そのように第二言語を学んだり多人種な交友関係を広げることは、自身の生き方や価値観にも影響するほど大切なことです。
それだけでなく、英語の本を読んだりニュースを聞いたり情報入手の幅も大きく広がります。
もっと積極的に外国人の友人を作ったり、留学してみたり、ランゲージエクスチェンジを利用するのも良いですし、オンラインのコミュニティに参加したりすることも手だと思います。
更に日本の教育では、英語の読み書きばかりが重視されているので、義務教育では実際に活用できる英会話の割合を増やせたら良いなと感じます。
実際にアメリカで最初に語学留学をした時に感じたのですが、私を含めた日本人の英語でのコミュニケーション力は全体的に低いと実感しました。
しかしそれは他の国の生徒の英語の能力が優れている訳ではなくて、文法が間違っていようが発音が悪かろうが他人とコミュニケーションを取ろうという姿勢が違うのだと思います。
日本のようにただ単に英語を学習するのではなく、海外に興味を持たせるような授業を行ったり、グローバルに働くことの素晴らしさなどを伝えていくことで、もっと積極的に英語や他の言語が学べるのではないでしょうか。
そしてもう一点付け加えたいのですが日本を訪れた外国人の方によく指摘されるのが、日本では英語の標識やメニューが少ないことです。
日本人が利用する場合は日本語だけの表示で問題ないかもしれませんが、これからもっと国を上げてインバウンドのビジネスを拡大したり、国際化を進めるためには、外国人を含めた全ての人々が過ごしやすい環境を整備することが大切なのではないでしょうか。
1. 人の目を気にしすぎる
周りに合わせようとする協調性は素晴らしいのですが、世界的に見た日本人の弱点は、人の目を気にし過ぎてしまうことではないかと感じます。
日本では「出る杭は打たれる」ということわざがあるように、目立ってはいけない、他人と同じでないといけない、と人と違った行動や言動を押さえつけたり恐れる傾向にあるように思います。
それに同調圧力も強く、中々新しい意見や改革は支持されにくいですよね。
これは上記で述べたような教育だったり社会の風潮であるのかもしれません。
更には自分の意思とは裏腹に親など他人の言う通りにしたり、誰かの期待に応えるために行動してしまう方が多いのも違和感があります。
意外かもしれませんが、日本ほど親が結婚相手に口を出したり就職に反対したりする国は多くありませんよ。
他人の噂ばかりする人や陰口を言う人がいることも事実ですが、結局他人はあなたの人生の責任を負いません。
自分以外の他人にどう思われるかで大事な人生を決めてしまわずに、自分の思うまま、一人一人が自身の人生に責任を持って生きられる社会になれば良いなと感じます。
更に企業ではせっかく良いアイデアがあっても前例がないからと採用されなかったり、今までの業務やマニュアルを中々変えようとしなかったり・・・変化するチャンスを逃していることが多くもったいないと思うこともあります。
他人や他社と同じことをしている間は、彼ら以上の結果を得ることは難しいですよね。
アメリカの企業では前例がないことや無謀に思えることもできる可能性があれば大金を投資しますし、失敗を恐れない文化があり、そこから新しく開発された新技術や急成長企業が多くあります。
人と違ったことをすると批判する人も多いですが、それでも自分の正しいと思うことを続ける忍耐力とそれを支持するサポーターが増えれば、日本からも世界の未来を支える企業や人材が輩出されるのではないでしょうか。
まとめ
いかがでしたか?
今回は筆者の独断と偏見で勝手に選んだ、日本の改善して欲しいと思うポイントをランキング形式で解説していきました。
タイトルでは「悪いところ」とまとめて記載していますが、実際には悪いことばかりでなく、日本人の良い国民性の裏返しでもあったりするので、一概には何とも言えませんよね。
しかし、今回挙げたような日本社会の風潮や常識についてもっと深く考えたり討論できるような場があれば、私たち日本国民の意識も変わるような気がします。
そしてそうすることで更にグローバルに活躍する人が増えたり、ストレスなく生きやすい社会になるのではないでしょうか。
今回は悪い点ばかりに焦点を当ててしまいましたが、日本の文化や国民性は世界でも高く評価されていますし、私自身も日本が大好きです。
前回の記事では日本の良い点をランキング形式で発表していますので、まだお読みでない方は是非合わせてご覧くださいね。
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この記事を読めば、課題点もあるけれど日本は本当に素晴らしい国だと改めて実感していただけると思います。
こんなにも良い国だからこそ、海外の良い点を取り入れてみたり、問題点を改善していくことで最強の国になると思うのですよね。
皆さんもこのランキングに共感できたり反論があったり、その他の意見がなどもあると思いますので、是非あなたの率直なコメントをお聞かせくださいね。
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今回も、最後までお読みくださってありがとうございました。
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