はじめに
「現在のアメリカはどうなっているの?!」
今回の記事では実際にアメリカではどのような状況なのか?マスク着用は?公園や飲食店、職場の現状は?
カリフォルニア州では本日6月15日を持って殆どの施設が制限なしで再開、実質的なコロナ終息と経済の復活だと喜びの声が上がっています。
更に、アメリカではワクチン接種が進んでいると聞くけど、それに伴ってどんな変化があるのか、アメリカ在住者のリアルな声をお伝えしたいと思います。
そして念の為最初にお伝えしておきますが、アメリカは国が定めるルールの他に、州によっても決まりが異なるので、アメリカとひとくくりにすることができません。
今回は私の住むサンフランシスコの現状についてお伝えしていきますので、その点をご了承くださいね。
この記事で得られる情報
・アメリカの現状
・ワクチンの接種率
・飲食店、公園、学校、職場など各施設のルール
では、早速始めましょう!
ワクチン接種率
以前の記事でもコロナワクチンの接種率について実況していましたが、2021年6月14日現在、日本、アメリカ、世界全体でのワクチン接種率は以下の通りです。
出典【Our World in Data】Coronavirus (COVID-19) Vaccinations(2021年6月14日現在)
2021年始めの段階でほぼ0%だった接種率がアメリカでは現在52%と凄いスピードで完了しています。
※この数値は少なくとも1回以上ワクチンを接種した人口です。ワクチン接種はワクチン接種(2回のワクチンの場合は2回目)から2週間後から効果があるとされています。詳しくはこちらのワクチンについて解説している記事をお読みくださいね。
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更にこの統計ではワクチン接種者の多いイギリスでは61%なのに対して、貧困の国では0.8%と国による接種率の開きも示しています。
そしてアメリカではワクチン接種が完了するに伴って、マスク着用の義務緩和、施設の再開などあらゆる面でコロナの終息の兆しが現れています。
では実際に街はどのような状況なのでしょうか?マスク着用は?公園や飲食店、職場の現状は?ここから更に深掘りしていきますね。
マスク着用について
マスク着用は長期に渡って屋内屋外に限らず義務化されていましたが、先月よりワクチン接種完了者のみ屋外でのマスク着用は義務ではなくなりました。
そして、6月15日以降は屋外だけに留まらず、ワクチン接種が完了した方は室内でもマスク着用は義務ではなくなりました。
しかし、ワクチン接種を受けたかどうかに関わらず、以下の場合ではマスクの着用が義務とされています。
カリフォルニア州でマスク着用が義務付けられている場合(6月15日以降〜)
・公共交通機関(飛行機や電車など)
・公共交通ハブ(空港、地下鉄など)
・教育施設
・医療施設(介護施設なども含む)
・矯正施設や拘置所
★ワクチン接種をしていない人々は屋内施設(レストランや小売店など)でもマスク着用が義務付けられています。
参考【California Department of Public Health】Guidance for the Use of Face Coverings - Effective June 15, 2021
施設や職場などの状況
飲食店
更に、今まで15ヶ月間も店舗を閉めたり屋外営業のみ、またはリミテッドキャパシティー(入場制限)されていたレストラン営業も6月15日から100%通常営業に戻るということで、レストラン業界にも活気が出てきています。
サンフランシスコでは長い間店内営業が禁止されており、店内営業が規制されていた期間は、レストランの前の路上に壁や屋根付きの屋外飲食スペースを作っての営業が主でした。
そしてつい数ヶ月前から店内のミテッドキャパシティーでの営業が許可されたばかりです。
更にレストラン業界ではこの規制が掛かっていた間に従業員の解雇や出勤時間の削減などを行なっていた店舗が多かったので、現在多くのレストランが積極的に人員確保に取り組んでいるそうです。
しかし残念ながら15ヶ月間の自粛期間中に経営が難しくなった企業も多く、市内のレストランでも沢山の店舗が永久閉店となってしまいました。
公園
公園でも長期に渡ってマスク着用が義務付けられていましたが、現在屋外の公園ではワクチン接種者はマスクを着けていない方も多いです。
ワクチン完了者はマスクを着用する必要がないだけでなく、今まで定められていたソーシャルディスタンス(6Ftの距離を保つ)も適用されなくなりました。
ですから、以前のように順番を待ったり他人に近づかないようにする雰囲気も解け、一気に街に以前のように活気が戻ったような気がします。
しかし公園には子供も多いため、子供用の遊具などに近づく場合はワクチン完了者でもマスクを着用する方が多く見られます。
学校
2歳以上の子供たちは、幼稚園から高校まで、基本的にマスク着用が義務付けられています。
何故ならばアメリカで受けられるワクチンはファイザーが16歳以上、それ以外が18歳以上からしか受けることができないため、現時点ではそれ以下の子供たちはワクチンを受ける選択肢がありません。
ですから今の段階では教育施設ではマスクでコロナを予防する方法が主になりますね。
長い間オンライン授業を余儀なくされていた学校も再開している所もあるようですが、親や生徒からの心配の声も多く上がっており、今後の登校再開に向けて議論が続いています。
※ 6月16日のアップデート → 本日、市から手紙が届いており、サンフランシスコでは12歳以上がワクチン接種の対象になったそうです。
職場
これだけワクチンが普及し経済が元に戻り始めている今、これからの仕事環境がどうなるのか気になるところですよね。
コロナ渦ではサンフランシスコにある多くのスタートアップ企業を含むテクノロジー企業が日本と同様リモートワークを取り入れています。
しかしコロナ終息が見え始めた今、多くの企業では従業員がオフィスに戻るか、このままリモートワークを続けるか大きな課題になっています。
テック関係者たちの話を聞いていると、現段階では完全にリモートワーク勤務が許可される企業、7月以降オフィス勤務を命じている企業、9月以降オフィス勤務を命じている企業が多いようです。
しかし、多くの企業では今までの週5日オフィスに出社する勤務体制から週3〜4日、時間差出社などよりフレキシブル(柔軟に)勤務が可能になるのではないかと予想されています。
そうなることで、ワークライフバランスを考えてリモートワーク勤務が許可される企業に転職する人々が増えたり、その影響で企業の価値が変化するなど様々な影響が出る可能性がありますね。
(皆さん気になる話題だと思いますので、随時近況をアップデートしていきますね!)
アメリカの現状
ワクチン完了者のマスク着用義務緩和、更に施設再開やレストラン営業も100%通常営業に戻るということで経済の復活を祝う喜びの声が上がっています。
今日は本来は独立記念日と年越しくらいにしか聞こえない花火の音も聞こえたくらいです。(州によりますが、アメリカでは基本的に花火は禁止されています)
しかしそんな反面、まだワクチンを受けていない方は約半数、まだまだ完全に終息とは言えない中でのマスク着用義務の終了・・・
更にワクチンを受けたかどうか一人一人確認することもない為、自己申告となってしまっています。
新たな感染者を増やすかもしれないという懸念や、次々と変わる規制、更には州や施設によって異なるルールから、状況を不安視する声も上がっています。
先月から屋外ではワクチン接種をした方のマスク着用は義務は緩和されていたのですが、周りを気遣ってマスクを着用する人々が多かったことが事実です。
今日も道ゆく人たちは、「もうマスクを着けなくて良いよ」「ここでは着けた方が良いよ」などマスクの話題で持ちきりでした。
更にワクチンの効果の継続率が分からない点や、マスクを着けていない方も完全にワクチン接種が終わっているか保証はないので、難しいところですよね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は現在のアメリカ(サンフランシスコ)の現状についてお伝えしました。
上記でお伝えしたように、街はコロナ終息が宣言されたり、マスク着用義務が緩和されたり、ワクチン接種が進むにつれて以前と比べて一気に街が活気づいています。
ここまで長い道のりでしたがアメリカ政府の早期段階でのマスク着用義務化と、ワクチン接種のスピードはさすがだなと感じています。
そして接種スピードもそうですが、元々数年かかると言われていたワクチン開発がこんなに早く進んだことも予想以上でしたよね。
しかしまだ完全にコロナが終息したわけではありませんし、市民の不安が消えたわけではありません。
景気が回復方向に向かうことになれば嬉しいですが、それでも市内を歩いているとレストランや小売店など沢山の店舗が閉店してしまっており、とても悲しい気持ちになります・・・
アメリカだけでなく、日本や世界でも一刻も早く以前のような安心して暮らせる生活が戻ると良いですね。
そしてコロナで更に成長した企業も多いので、これからどのような世の中になるのか、今後の経済の動向が注目されますね。
現在の状況について、あなたはどのようにお考えですか? ご意見、ご感想もお待ちしています。
今回も、最後までお読みいただいてありがとうございました。
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※この記事は2021年6月15日現在での情報です。記載内容については正確さを心掛けておりますが、全ての情報が正しいという保証はありませんので、詳しくは国または州のウェブサイトなどでご確認ください。