LGBTQ+って何?聞いたことはあるけど、良く分かっていない・・・実は、私もその一人でした。
今回の記事ではLGBTQ+の言葉の意味と、海外でのLGBTQ+、レインボーフラッグやプライドの意味、悩んでいる方へのメッセージをお伝えしていきたいと思います。
はじめに
今回この記事を書くきっかけになったのは、大好きなユーチューバーのオリラジあっちゃんこと田中敦彦さんがLGBTについて解説されている動画を見て深く考えさせられたからです。
この動画は以下のLGBTを読みとく ──クィア・スタディーズ入門という書籍が基になっているそうです。
筆者はアメリカ在住歴も長く、ゲイやレズビアン、トランスジェンダーの友人もいますしこの動画を見るまではLGBTについても理解している方だと思っていました。
しかし私が理解していたのは彼らの個人個人の特徴であって、実際にLGBTQ+がどのように定義されていて、詳しい違いについてまでは理解できていませんでした。
私も含めLGBTQ+の理解はとても大切なのにも関わらず繊細な話題でもあるので、中々周りに聞けなかったり、本質についてまではきちんと理解しないまま過ごしている方も多いのではないでしょうか。
そしてもし少しでも「セクシャルマイノリティーであることで悩んでいる」または「そうであるがゆえに生きづらい」と感じている方がいれば聞いてほしい想いもあり、勝手ですが筆者からのメッセージとして書かせていただきました。
ですから今回は自分自身の知識を深めるためにもLGBTQ+についてきちんと理解し、それを周りの人々にも広めていければと思いますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
LGBTQ+とは?
最近よく耳にするLGBTQ+・・・「レズビアン」「ゲイ」「バイセクシャル・・?」
Q+が付く前のLGBTまでについては「すでに知っているよ」という方が多いのではないでしょうか。まずはそのLGBTのおさらいとQ+の意味について解説していきますね。
LGBTとは、レズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、両性愛(Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)の各単語の頭文字を組み合わせた表現である。
クエスチョニング(Questioning)、間性(Intersex)の頭文字を加えて、LGBTQ、LGBTI、LGBTIQ、LGBT+などと表されることもある。
そしてLGBTという用語は「性の多様性」と「性のアイデンティティ」からなる文化を強調するものである。
出典【Wikipedia】LGBT
LGBTとはセクシャルマイノリティーの種類の頭文字をとったものだったのですね!
LGBTQは何の頭文字?
L = レズビアン(女性同性愛者)
G = ゲイ(男性同性愛者)
B = バイセクシャル(両性愛者)
T = トランスジェンダー(身体の性と性自認に違和感がある人や身体の性と異なる性で生きる人)
Q = クエスチョニング(自身の性自認や性的指向が定まっていない、もしくは意図的に定めていないセクシュアリティ。QueerのQでもある)
出典【OK2BME】WHAT DOES LGBTQ+ MEAN?
それだけでなく、こんなに沢山・・・
現在はLGBTQだけでなくその他沢山のセクシャルマイノリティー(性的少数派)が存在しますので+と表記されているのですね。
東京レインボープライドや三田市のウェブサイトでは「性はグラデーション」と表現されており、一言で性と言っても、身体の性、性自認、性的指向、性別表現などそれぞれの多種多様性があるとされています。
性の種類
- 身体の性(からだの性)生まれつきの身体的特徴や染色体など
- 性自認(こころの性)自分が認識している性別のこと
- 性的指向(好きの性)恋愛感情や性的な関心が向くか示すもの
- 性別表現(らしさの性)服装や振る舞いなどの表現
参考【三田市】
一人一人性の特徴が異なるので一つの言葉で「〇〇だ」と当てはめることは難しいということです。
そしてよく間違えられる重要なポイントとして、性的指向と性自認のマイノリティーを混同してはいけないということが言われています。
レズビアン、ゲイ、バイセクシャルは「性的指向」に関するマイノリティーで、好きという感情などが同性や両性に向くということです。
そして、トランスジェンダーの場合は自分自身の身体の性と性自認に違和感がある人や身体の性と異なる性で生きる人なので、レズビアン、ゲイ、バイセクシャルの性的指向のマイノリティーとは全く異なるということです。
更に前述したように性のあり方は男性や女性とはっきり分けられるものではなく、身体の性と心の性が存在しますので、トランスジェンダーで同性愛者など複数が組み合わさっている場合もあるということですね。
先ほど性はグラデーションという表現が出てきましたが、人によってそれぞれ特徴が異なるのでLGBTだけでは表現しきれずそれ以外のマイノリティーを含めた表現としてLGBTQ+と表しているのです。
世界でのLGBTQ+
アメリカでは2015年の6月に全米で同性婚が認められるようになりました。(※州ごとに独立した結婚法があります)
私が住んでいるサンフランシスコはシリコンバレーも近くテクノロジーや流行の最先端で、市内にはカストロというゲイのメッカとも呼ばれるゲイタウンがあります。
それもありこの地域ではゲイをはじめとするセクシャルマイノリティーの方々も沢山住んでおり、街を通して人々の多様性をサポートしようという動きが盛んに見られます。
カストロをはじめとするサンフランシスコ全体でLGBTの象徴であるレインボーフラッグを掲げている家やお店が沢山あり、ゲイバーやゲイクラブ、トランスジェンダー向けのショップなども充実していますよ♪
更にアメリカだけでなく世界では29ヶ国で同性結婚が認められています。
同性結婚が認められている国
アイスランド・アイルランド・アメリカ合衆国・アルゼンチン・イギリス・ウルグアイ・エクアドル・オーストラリア・オーストリア・オランダ・カナダ・コスタリカ・コロンビア・スウェーデン・スペイン・台湾・デンマーク・ドイツ・ニュージーランド・ノルウェー・フィンランド・ブラジル・フランス・ベルギー・ポルトガル・マルタ・南アフリカ共和国・メキシコ・ルクセンブルグ
出典【Wikipedia】※注釈もありますので詳しくはこちらをご覧くださいね。
2001年にオランダで初めて同性結婚が認められてから、20年の間に29ヶ国にまで増えているのですね。
レインボーフラッグとは?
LGBTQ+の象徴として虹色のレインボーフラッグを掲げることが多いですね。
レインボーフラッグは1970年から使用され始めたレズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー (LGBT) の尊厳と LGBTの社会運動を象徴する旗で赤、橙、黄、緑、青、紫の6 色構成で成り立っています。
参考【Wikipedia】
このレインボーフラッグはLGBTコミュニティーや性の多様性を表しているのですね。
プライドって?
冒頭でも「6月はプライド月間」と記載しましたが、『月間も何も、まずプライドって何?』という方も多いのではないでしょうか。
プライドとは英語で「誇り」などという意味ですが、この場合はゲイ・プライドと呼ばれる世界中で毎年6月に行われるゲイパレードのことです。
このパレードはゲイを初めとする全てのセクシャルマイノリティーの人権を守ったり、差別を無くしたり、平等な権利を主張する為のイベントです。
※ストーンウォールの反乱が起こったのが6月でそのデモが始まりなので、毎年6月にパレードが行われることになりました。
大通りが歩行者天国になり街がハロウィンの時のように賑わってライブや催しが行われてとても盛り上がります。
私もロサンゼルスのゲイパレードに友人達と参加したことがありますが、皆それぞれ好きな格好をし、カラフルに着飾ったり普通の服装で参加したり自由でポジティブで良いエネルギーを貰えました。
6月下旬に世界中で行われているのでぜひ参加してみてくださいね!
ちなみに日本ではレインボープライドと呼ばれているそうです🌈 是非ウェブサイトをチェックしてみてください。
セクシャルマイノリティーである事を悩んでいる方へのメッセージ
筆者は田舎生まれなので中学校の初めまでは田舎の学校に通っていました。 小さな街だったので周りでセクシャルマイノリティーを公言している方はおらず、あまり公にできる環境でもなかったと思います。
しかしその後都会に住み始めたり海外で生活するようになってからは、身近でセクシャルマイノリティーの方も増え私も少しずつ理解するようになってきました。
特に海外生活をしていて思うことは、セクシャルマイノリティーである本人も周囲もそれを一個性として尊重しお互いが誇りを持って生きている方が多いということ。
もちろんあなたが既にそのように自信を持っていられるなら、それ以上のことはありません。しかしセクシャルマイノリティーの私の友人達の中には「家族に言えない・・」「生きているのが辛い」そのように相談をしてくれた人たちも居ました。
ですからもしあなたが辛い思いをしているなら、一人で悩まないで欲しいのです。
もし今あなたがセクシャルマイノリティーであることで悩んだり辛い思いをしているなら、国内や世界を旅行したり、思い切って留学してみたり、オンラインなどで気持ちを共感してくれる人を見つけてみて下さい。
(私で良ければメッセージを送っていただけば、お話を聞くことくらいならできるので気軽に連絡してくださいね!)
この世界には本当に色々な人が居ますから、誰にでも当てはまる一般的な「普通」や「常識」なんてありません。
私が伝えたいことは、とにかく「世界は広い」ということです。もしあなたの周りに理解してくれる人が居なくとも、それはあなたの周りの小さなコミュニティーだけのことなのです。
マイノリティーとは少数派というだけのことで、もちろん悪いことでもありませんし左利きや双子であるようなものだと思います。
更に公言している人口が少ないだけで全体の3〜10%の方がセクシャルマイノリティーだと言われているので、特別珍しいことではありませんよ!
因みにサンフランシスコでは同性同士のカップルが手を繋いでいるのも当たり前、トイレも殆どの施設で男女分けられていません。もし公共の場でセクシャルマイノリティーであることで差別しようとする人がいようもんなら、周囲にいる方全員から大ブーイングを食らうと思います。
ぜひ一度サンフランシスコのカストロ通りやロサンゼルスのウエストLAを訪れたり、他の世界を見てみてくださいね。
セクシャルマイノリティーの当事者でない方ももっとLGBTQ+について理解していきましょう。そうすることで差別のない個人が尊重される世の中に変わると思います。
まとめ
いかがでしたか?
今回の記事では、LGBTQ+の言葉の意味と、世界の現状、レインボーフラッグやプライドの意味などについてお伝えました。
今まで「LGBTQ+についてなんとなく知っていた」という方もこの記事を読むことで更に深く理解していただけたのではないでしょうか。
私もまだまだ勉強中なので、もし補足や間違っている箇所などがあればメッセージを頂けると助かります。
一緒にLGBTQ+への知識を深め、性の多様性への理解を広めていければ嬉しいです。
今回も、最後までお読みいただいてありがとうございました。
参考【東京レインボープライド】LGBTとは?【OK2BME】WHAT DOES LGBTQ+ MEAN?【三田市】
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